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【レビュー】BRIDE ZIEG IVをS15シルビアに装着!座り心地・ホールド性・公道での使用感を徹底解説

ZIEG IVレビュー
サーキット走行を見据え、S15シルビアにBRIDE ZIEG IV(ジーグ4)を導入しました。
この記事では、公道での使用感からサーキット走行でのホールド性能まで、実際に使ってみたリアルな感想をレビュー形式でお伝えします。
  • フルバケにしたいけど、ジーグ4ってどうなの?
  • 街乗りもするんだけど、乗り心地は大丈夫?
そんな疑問をお持ちの方に向けて、実体験ベースで解説していきます。
ちなみにZETA IVも使用したことがあるので、その比較も行なっていきます。

BRIDE ZIEG IVとは?|スペックと特徴

BRIDE ZIEG IV(ジーグ4)

スペック・素材構成(FRP/アラミド)

BRIDE ZIEG IVは、BRIDEのフルバケットシリーズの中でも、スポーツ走行に特化したモデルです。
  • ■ フレーム素材:FRP(カーボンアラミド仕様もあり)
  • ■ シェル形状:ディープホールドタイプ
  • ■ サイドサポート:高めでしっかり太ももをホールド
  • ■ シート重量:約7.1kg(FRP)
僕は今回選んだのはコストパフォーマンスに優れたFRPモデルです。
公式レースに出るわけでなければFRPで充分ですね。
ZIEGの特徴としてはシェル形状が丸まっている猫背ラインの形状になっています。

ZETA IVとの比較

BRIDE ZETA IV(ジータ4)
上記画像はZETA IVです。
ZIEG IVはZETAよりもホールドが強く、腰の収まりが非常に良いのが特徴です。
そのためZETA IVよりも包まれている感じが強く、アイポイントも低いです。
対してZETAは背中のラインが直線的で、座った時に背骨が伸びるような感覚です。
どちらが良いかは好みがあると思うので、購入の際は試座することをお勧めします。
BRIDE ZIEG IV(ジーグ4)
↑↑の画像はZIEG IVです。
せりせり
個人的にはZIEG IVのほうが好みでした!
また、ZIEGの方がZETAよりも腿のサポートが大きめです。
乗り降りし難くなりますが、ホールド性は上がります。

S15シルビアにZIEG IVを装着!取り付け方法と注意

シートレール選びと車検対応について

BRIDEシートレールLF
今回はBRIDE製のスーパーシートレール(LFタイプ)を使用。
S15専用設計なので、フィッティングは問題ありません。
また、ZIEG IVは保安基準適合モデル(保安基準適合ラベル付き)なので、
適切なレールと組み合わせれば車検も対応可能です。
もちろん車検時は構造変更不要(保安基準適合モデルの場合)です。
シルビアで対応しているのは下記シートレールです。
  • LFタイプ
  • FGタイプ
  • IGタイプ
  • FXタイプ
BRIDEさんに上記シートレールの差を問い合わせしたところ以下の回答を頂きました。
※通常はローマックス対応シートを取り付ける場合で、
 LFタイプの商品設定がある車種はLFがおすすめですが、
 シルビアは、ハンドルセンターポジションを優先するLFタイプと比較して、
 FGやIGタイプのほうが、ポジションダウン量と
 前上がり角度が抑えられているので、個人差や好みにもよりますが、
 FG・IGを選ばれるお客様も多くいらっしゃいます。
・N301LF シートが前上がり(シートが後傾、姿勢が上を向く)。
左右にずれずハンドルセンター。純正比20-30mmダウン~純正同等で3段階
前上がりのため、前後スライドを前のほうに出すとさらに座面が上がる。
・N045FG 前上がりはやや抑えてあり、純正比35-45mmダウン~5-10mmダウンで3段階
ただしハンドルセンターからみてシートがドア側へ15mmずれる。
・N045IG ポジションはFGと同等、
アルミステーのためやや軽量で、一体形状により高剛性
・N045FX ポジションはFGと同等、
軽量だが前後スライドできないため車検非対応
※LFタイプのみ、前後スライド調整が股下レバー式になります
※FG、IGは左右に分割されたシートレール形状で
 左右それぞれにスライドロックがある形状です。
※FXは前後スライド調整ができず、ボルト留めで位置決めします。
要はハンドルセンターを重視する場合はLFタイプを、
アイポイントを重視する場合はLF以外を選べば良いようです。
今回はハンドルセンターを優先してLFタイプを選択しました。
しかし、アイポイントは思ったよりも下がりませんでした。
シルビアの場合、シートレールが前に向かって斜めに取り付けられるため
僕のようにシートポジションが前よりの場合は、シートポジションが上がってしまうようです。
BRIDEシートレール
↑の画像のように前斜めになってしまいます。
せり
とにかくアイポイントを下げたいという人はFGや IGタイプをお勧めします。


DIYでの取り付けの難易度

取り付けはDIYでも可能ですが、シートレールとボディ側の固定位置合わせがややシビアです。
基本的には外して取り付けるだけの作業になるので、工具さえ持っていれば難易度は低めです。
シートベルトのバックル移設の工夫も必要なため、不安な方はプロショップに依頼した方が安心です。

ZIEG IV実際の使用感レビュー

BRIDE ZIEG IV(ジーグ4)

公道走行での快適性(乗り降り、疲労感、乗り心地)

BRIDE ZIEG IVを使用してみて感じた感想は以下になります。
  • 乗り降りは正直大変。特にドアの開口部が狭いS15では、太ももを高いサイドサポートに引っ掛けがち。
  • 長距離移動では腰の収まりが良く疲れにくい反面、クッション性は少ないため、路面の凹凸は直に感じる。
  • フルバケに慣れていない人には少し辛いかも。ただ、身体がしっかり固定されるので「疲れるけど楽」な感覚。
フルバケは身体が固定されて、踏ん張る必要がなくなるので、純正シートよりも運転が快適です。
また、僕の場合脇腹の部分に余裕があったのでナニワヤのサイドパッドを使って調整しています。

サーキット走行でのホールド性と剛性感

サーキット走行(グリップ、ドリフト)で感じたことは以下になります。
  • 横Gがかかるコーナーでも身体が全くズレない。ハンドル操作に集中できる。
  • 剛性も高く、荷重変化に対しての反応が明確にわかる。車との一体感アップ。
  • 腰や骨盤の支えがしっかりしており、長時間の周回でも姿勢が崩れにくいのが印象的。
横のホールド感が良い分、ブレーキング時の縦のホールドが物足りないのに気付かされました。
純正シートベルトでは心許ないので、早めに6点シートベルトを導入したいですね。
6点を入れることで完璧にホールドされます!

BRIDE ZIEG IVのメリット・デメリットまとめ

良かった点

  • 圧倒的なホールド性能
  • 見た目も戦闘的で雰囲気アップ
  • 保安基準適合モデルで車検対応可
ホールド性については申し分なく、グリップ、ドリフト走行どちらもストレスなく楽しめます。
ただ自分の身体により合わせるためチューニングパッドで調整しています。
BRIDE ZIEG IV(ジーグ4)

また、擦れ防止のための対策もしています!
ブリッドのファッションプロテクターとシートベルトガイドおよび、サイドカバーポケットをつけています。
最後に、シートバックプロテクターを背面に取り付ければ車検も問題なしです。
せり
LOW MAXのロゴがカッコいい!

気になった点

  • 街乗り中心だとサポートが大きいため乗り降りがややストレス
  • シルビアの場合、ハンドルコラムとシート座面が近くなってしまうため足元が窮屈
  • 保安基準適合モデルで車検対応可
フルバケなので仕方ないですが、乗り降りはしにくいです。
乗り降りについては割り切りが必要ですね!
あとシルビア特有なのですが、シートが斜めについているため
シートポジションを前にするほどシートが上に上がってしまいます。
BRIDE ZIEG IV(ジーグ4)
ハンドルコラムとの距離が近づいてしまい足元が窮屈になってしまいます。
ハンドルチルトを調整するのと、シートの後ろ側を1段上に取り付けて回避しています。

ZIEG IVはこんな人におすすめ!|サーキットユーザー向け

ZIEG IVは、週末サーキット派~本気でタイムを狙う人にこそおすすめの一脚です。
  • S15などスポーツカーでサーキットを走っている人
  • 腰回り・骨盤・腿周りのホールド感を重視する人
  • 多少の不便を犠牲にしてもパフォーマンスを求める人

まとめ|S15との相性は抜群!でも用途に合った選択を

BRIDE ZIEG IVは、サーキットを走る車との相性が非常に良いフルバケットシートです。
公道での快適性にはやや妥協が必要ですが、それ以上にドライビングの一体感や安心感は抜群。
「サーキットを走るために車を仕上げたい」
そんな人にとって、ZIEG IVは間違いなく候補に入れるべきフルバケです。